東京支部で長年に渡りA1級レーサーとして活躍を続ける三角哲男(東京)。コースを問わず全速で攻め抜く姿勢は今も変わらず、今年5月の蒲郡で通算95回目のVと健在ぶりを示す。
　三角のほかにも今節は元気なベテランが続々と登場。三角に次ぐ通算94Vで全場制覇男の石川真二(福岡)は、当地でも4度のV歴があり、インファイターとしてファンからの支持も厚い。
　樋口亮(長崎)は伸び足がつけば強攻を連発、北川幸典(広島)、野長瀬正孝(静岡)、橋本久和(群馬)、山口裕二(長崎)はA級を堅持する自在派の代表選手だ。
　中堅では、秋元哲(埼玉)が3月宮島GⅡでは悔しいファイナル3着も1号艇で優出と大奮闘。そこで得た自信は大きなもので、今後の走りに一段と注目が集まる。
　特別戦で通算4優出の村岡賢人(岡山)、GⅠで準優勝の経験がある権藤俊光(大阪)もまだまだ伸びしろは十分ある。松尾昂明(福岡)、三浦敬太(東京)は変わらず調子に波はあるが、爆発力という点では今節の中でも一、二を争う存在であるため、主力勢と同等の評価が必要だ。
　なお、今節から新モーター、新ボート、新プロペラを使用して行われる。

もう伏兵とは言わせない！

　最大で10連休となった今年のゴールデンウイーク。この期間にボートレース全国24場では、地元選手中心によって争われる里帰り戦が開催された。里帰り戦は、大体がその支部のエース格の選手が優勝することが通例となっている。全体として今年もその傾向が見られたが、桐生ではまさかの大波乱決着だった。立役者となったのが富澤。優勝戦は5コースからまくり一閃で1枠の久田敏之をはじめ、江口晃生、毒島誠ら名だたる相手を破る大金星。しかも、デビュー初優勝のおまけつきだった。もう伏兵とは呼べず、今節も注目の1人だ。