レースの見どころ
第35回グランプリは、2014年以来4回目となる平和島開催だ。1億円をかけた舞台に立てるのは18人。始まりも終わりも平和島となった、2020年のSGロードはどんな最終章を迎えるだろうか。
モーター、枠番と恩恵があるトライアル2nd組。中でも注目はやはり峰竜太(佐賀)だ。今年はSG1回、G1で4回含むV13とボート界最強の名を独り占めにしている。自身2度目のグランプリ制覇へ疑う余地はない。毒島誠(群馬)は10月にダービー準V、11月にチャレンジカップVとバイオリズムを合わせてきた。吉川元浩(兵庫)は平和島クラシックでのV再現を狙う。篠崎仁志(福岡)、深谷知博(静岡)と今年SG初制覇を飾ったニュースターへの期待も高い。寺田祥(山口)は、自身3度目のグランプリで初ファイナルへ。
下克上を狙うのがトライアル1st組。瓜生正義(福岡)は前哨戦となった10月平和島周年でのVが心強い。白井英治(山口)は、10月に引退した師匠の今村豊にグランプリ制覇を報告したい。茅原悠紀(岡山)は2014年平和島グランプリで6コースVをド派手に決めている。同レース準Vの菊地孝平(静岡)は、6年越しの雪辱戦だ。
2度目のグランプリ制覇に挑む井口佳典(三重)に、初Vを目指す新田雄史(三重)、平本真之(愛知)、岡崎恭裕(福岡)にも注目だ。松井繁(大阪)は歴代最多23回目のグランプリ出場と貫禄十分。グランプリ初出場の西山貴浩(福岡)も旋風を巻き起こす。徳増秀樹(静岡)、前本泰和(広島)は調整手腕を発揮し頂点へ。
トライアル1stからの敗退者が点増しレースもあり有利であるが、池田浩二(愛知)、桐生順平(埼玉)の歴代グランプリ覇者が黙ってはいない。守田俊介(滋賀)、原田幸哉(長崎)のSG覇者に、上野真之介(佐賀)、磯部誠(愛知)と急成長中の若手もV争いだ。
村田修次(東京)、石渡鉄兵(東京)、長田頼宗(東京)、永井彪也(東京)ら地元勢も奮起したい。守屋美穂(岡山)、平山智加(香川)の女子レーサーに、秦英悟(大阪)、塩田北斗(福岡)のSG初出場組も楽しみだ。
©BOAT RACE HEIWAJIMA All rights reserved.