平和島フレッシュルーキーとして3年連続で選出されている栗城匠選手。
昨年にはG2レース出場もあり、着実に次のステージに向かって進んでいます。
そんな栗城選手の現在の心境や、レースへの向き合い方、これからについて伺いました。
- 2018年は2節連続でフライングを切ってしまいましたが、そのときの心境は?
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スタートは早くいかないといけない、早くいって当たり前だと自分の中で思っていたので、2節連続フライングを切ってしまったのは、胸を張れることではないですが常にそういう気持ちでレースに取り組んでいた結果であるとは思っています。
- 長いフライング休み中に気持ちの変化はありましたか?
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特には。ただ、改めてフライングは一番いけないことだと痛感しました。復帰後はいくら勝ちたくても、勝とう勝とうと意識しすぎないで冷静にレースと向き合わないといけないと思いました。
- フライング休み中は何をされていましたか?
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練習するか友達と遊びに行くか、もしくは一人でいろいろと趣味を見つけていました。
落ち込みすぎないように気持ちを切り替えて過ごしていましたね。自分の悪かったところをずっと考えて振り返っていても仕方がないですし、この経験を次に生かすことができてこそだと考えています。なので、早くレースに復帰したいです。
- 休み明けの蒲郡戦(2/20~)から気を付けるべき点は?
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ちゃんとやるべきことをやっていれば勝てると思うので、そこに集中する点ですね。ピットアウト、待機行動からスタートまで1つ1つを丁寧に集中して、レースしたいなと思っています。準備の段階で自分がいいと思う形のプロペラを仕上げてレースに臨みたいと思っています。
- 2018年は100点満点中何点でしたか?
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60点ですかね。
F2だった結果だけをみれば20点ですが、フライングをしたことで考え方を改めることができました。スタートはコンマ0台が当たり前だと思っていましたから、F2して初めてそうではないと気付きました。
- 平和島フレッシュルーキーに3年連続で選出、おめでとうございます。
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ありがとうございます。昨年は同期の宮之原(輝紀)も同じフレッシュルーキーだったんですが、今年宮之原はG1レースで走っているので、早く自分もそのステージにいきたいなっていう感じですね。
- 宮之原選手の現在は関東地区トップルーキーですね!
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そこは素直に嬉しいですね。でもこのままではいつまで経っても宮之原より下だなと思います。今いい位置にいる宮之原に早く追いつきたいという気持ちが、自分の成長の糧になります。同期がG1レースで走っているのを見て、自分もG1で走りたいと思わせてくれる。刺激を受けますね。
- 2018年8月の平和島お盆戦では宮之原選手と共に優出されていましたね。
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そのときは宮之原が1号艇だったので、やるぞって気合は入っていましたね。二人でトップ争いなんてしたら見ている人も盛り上がるだろうなと。でもスタートはコンマ18で遅れてしまいました(苦笑)。
- この節では準優勝戦で6コースから2着。素晴らしい走りでした。
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いつもは外からまくっていって飛ばされることが多かったんですが、このときは他艇との距離感をうまくつかめてイメージ通りに旋回できましたね。
こういうレースをすることが当たり前なんだなと感じました。普段からこれができていないとダメなんです。
- 印象に残っているレースは?
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初めて1号艇で出走した時、2号艇に濱野谷(憲吾)さんというレースがありました。進入は濱野谷さんに1コースを取られて、自分はボートに水が入って6コースまでいっちゃったんです。でも伸びるモーターだったので、どのコースからでもいけると思って、外側からトップタイミングでまくりにいきました。結果、飛ばされて転覆しちゃったんです(笑)。もっとこうしておけば良かったなというのはありますが、このときはまくることしか考えられていなかったです。濱野谷さんみたいな東京支部のトップレーサーと一緒のレースに出て、飛ばされて転覆したことは今となってはいい思い出です。ファンの方からもこのレースが印象に残っていると言われるんですよ。
- 選手になって4年目。現在、栗城選手が思うボートレースの魅力は?
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一番はスタートですね。お客さんから見れば、スタートは特にわかりやすいと思います。でも選手の立場からするとピット離れってものすごく緊張する瞬間なんですけど、そこまでお客さんには伝わらないんですよね。
あとはやっぱり旋回ですね。どうすればターンマークをうまく回れるのかなど選手は色々考えてレースしています。実際にボートに乗ってみないとわからないこともたくさんありますが、自分が本気で打ち込んでいるからこそ、もっとボートレースの魅力を伝えたいですね。
- 昨年の目標はA級に昇格することでしたが、現在は?
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A1になることです。でも3カ月休みだったせいで今期は残り3カ月しか走れなくて、出走回数が足りないので来々期には達成したいです。
- 目標に向かって意識していることは?
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1レース1レースをしっかりやっていくことを大事にしたいです。
- 将来的に獲りたいタイトルは?
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獲りたいタイトルはないです。まだそのレベルまで到達していないこともあり、グレードレースのことをあまり理解できていないので、今から把握していきます。とりあえず優勝を目指して頑張ります。
- ボートレーサーとして私生活で意識していることは?
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万全の体調でレースに臨めるように体調管理をすることです。基本中の基本、手洗い、うがいを徹底しています。移動中はマスクも着けるようにしています。と言いつつ、今喉が痛いんですよね。薬を飲んでも治らないので気を付けていきたいです。
- 今年はどういった1年にしたいですか?
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事故をしない。そして優勝したいです。
- 最後にファンの皆様に向けてメッセージをお願いします。
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毎レース1着目指して頑張ります。