今年グレードレース戦線で大活躍している次代の東京支部エース候補・長田頼宗選手。
2015年SGグランプリシリーズを制し、 さらに2018年1月には平和島でG1初優勝を果たしました。
そんな長田選手に現在の心境や今後の新たな目標について伺います!
今年は1月の平和島周年優勝に続き、住之江周年で優出、びわこG2モーターボート大賞で優勝、さらに6月のSGグランドチャンピオンで優出と好調ですね。
今年の1月までG1タイトルを獲れてなかったので、平和島で念願のG1初優勝でき2018年は幸先の良いスタートを切れました。
今年はここまでG1とG2優勝しており調子は良いですが、最終的に年末のSGグランプリの決定戦メンバー18名に入って結果を残せるかというのが重要ですから、現状で満足とは思っていません。
1月までは記念で優勝することが目標でしたが、達成できた今は、グランプリに出るための通過点として考えています。この優勝でグランプリを意識できるようになりました。
グレードレース戦線での活躍は、年末へ向けての通過点だと?
そうですね。グランドチャンピオン、オーシャンカップ、ボートレースメモリアル、この三つのSGレースは毎年出場したいと思っていますし、一走一走勝負していきたいです。
他のSGレースは、自分の走り方として出場権利が獲れるか難しいところなので…。年末に向けて出場できるSGでチャンスをすべてモノにしていきたいです。
最終的なゴールはありますか?
もちろん賞金王になることは大きな目標ではありますが、そこが最終ゴールということもないです。
まずは、グランプリに出場しないことには始まらないですね。グランプリの18名に入ってからが勝負だと思います。そのレベルに達するまでは準備段階で一つずつステージを上げていくことを意識しています。

2015年SGグランプリシリーズで優勝した当時を振り返っていかがですか?
2015年のグランプリシリーズでの優勝は、ただ運が良かった。
その後の2016年、2017年は空回りしてしまい、SGであまり良い成績を残すことができませんでした。グランプリシリーズ優勝で何年間分の運を使ってしまったからでしょうね(笑)。
今年になってエンジン規定の変更も追い風になり、良い具合に色んな歯車がかみ合ってきました。勢いで優勝できたグランプリシリーズの時とは違い、今はちゃんと基盤ができた上で戦えています。
今調子の波に乗れているのは、苦しんだ2年間があったからだと思います。
印象深いレースはありますか?
思い浮かぶレースが三つあります。
まず一つは優勝したグランプリシリーズ、二つ目は地元平和島で優勝した周年記念、そして今年4月に、優勝戦1号艇で負けた住之江周年記念の三つですね。
住之江の周年記念では調子も良く優出1号艇を狙って、それを実現できました。優勝戦も良いリズムで臨めたんですが、結果だけが出せなかった。周りからは「あれは、しょうがない」と声をかけてもらいましたが、走った本人はそれで済ますのは難しいです。ただ、もっと上のレベルの方でも優勝戦1号艇で負けてしまうこともあるので、今はしょうがなかったと思います。
住之江では負けてしまいましたが、それまでの過程できちんと仕事をし、優勝戦1号艇を獲りにいける力を得られた点で大きく成長できた1節間でした。またそれを経たからこそ、びわこG2モーターボート大賞で優勝でき、さらに自信がつきました。
現在、平和島で3連続優勝しています。平和島は相性の良い水面ですか?
平和島はそうですね、最近は相性が良いです。
ただ、平和島はクセがありますし、風向きも時期によって違いますから。特に夏に関しては、まだまだ自分でも分からないですね。この時期の気温、湿度、風などは本当に難しいです。
長田選手が思う平和島の魅力とは何ですか?
ダッシュスタート勢が舟券に絡むイメージありますね。「中穴」ですか。それが平和島は出やすいと思います。選手としてもインが絶対じゃなく、外からでも勝負できるので、そこが魅力に感じます。
現在の東京支部について、長田選手はどのように考えられますか?
他の支部に比べると、濱野谷(憲吾)さんをはじめ、グレードレース戦線で走っている先輩たちから下の期の層が薄いように感じます。
今回、三浦(敬太)くんが今節の平和島でG1初出場し、他にも大池(佑来)くんや後藤(翔之)くんらもSGで走っていますけど、もっと下の若い子たちがグレードレースで活躍したら、東京支部がより活性化すると思います。
自分が下の子を引っ張っていかないといけないですし、後輩たちが自分の着ているグランプリジャンパーを見て「グランプリで走りたい」と思わせることが、今の目標の一つでもあります。
東京支部一押しの選手はいますか?
弟子の佐藤隆太郎くんですね。今は若いためか、スタート事故が先行してしまっていますけど、良いターンしますし、意識も高いです。あとは、もう少し落ち着いてくれたら良いんですけど(笑)。
あとは宮之原(輝紀)くん、栗城(匠)くんとかですかね。3人とも現在A2級なので、その中で誰かがA1級になってくれたらお互い良い刺激になると思いますよ。

2014年5月のインタビュー時では、「強みはない」と話されていました。現在はご自身の強みは見つかりましたか?
その質問はいつ聞かれても難しいですね(笑)。
スタートが速いわけでも、ターンが上手いわけでもなく、エンジンなんか上手く出せないので。
ただ、エンジンが上手く出せた時は、どの場でも、どのコースからでも良い勝負ができると思います。3連単に絡みます…、絡みたいです(笑)。
長田選手のエンジンが出ている時の見極め方は?
展示タイムよりかはコメントで「乗り心地が良い」とか「ターン回りに納得できている」など話している時は注目してほしいです。その時は、6コースからでも舟券に絡めると思います。
逆に「乗れない」や「行き足がなっていない」とかだと、どの枠でもあんまりオススメはしないですね。
今後の目標は?
もちろんグランプリで優勝したいですけど、決してそれが最終目標ではないです。
毎年、年末のグランプリ決定戦メンバー18名に入る選手になりたいですね。
最後にファンへメッセージをお願いします。
成績良い時も悪い時でもいつもあたたかいお言葉をいただきます。なかなか毎回結果に応えられていないですけど、それでも応援していただき感謝しています。皆さんの期待に応えられるように頑張っていきます。