昨年5月にデビューし、平和島フレッシュルーキーとして活躍中の栗城匠選手。
今年に入って2節連続で準優出するなど勢いが増しています。
そんな今の心境をデビューから約1年を振り返りながら伺います!
デビューから約1年経った最近の調子は?
デビュー時からスタートには注力していましたが、6月のレースでフライングしてからスタートが怖くなってしまいました。 自分の強みだったスタート力がいまいちで、調子が良い時と比べて勝率が1点ほど落ちてしまったので、今はあまり調子が良いとは言えないですね。
最近はスタート時に周りから遅れないように意識して、一走一走ミスしないように丁寧に走っています。 今期中にA級へ昇格したいので、次節から気持ちを入れ替えて頑張ります。
今年5月より1、2、3コースからのスタートをされるようになりましたね。
ダッシュスタートと比べてやっぱり難しいですね。
1マークまでの距離が短くなった分スタートの目安が少なくなりましたし、大時計との距離感も違うので感覚がつかみにくいです。スタート時に色々考えすぎて、起こし位置が遅くなることもあり、まだまだ課題が多いですね。
デビューから12レース目で初1着を獲った時の気持ちは?
同期の宮之原(輝紀)や二宮(博貴)が水神祭で一緒に飛び込んでくれて、スタンドで友達も見てくれていたので、すごく嬉しかったです。
今振り返ると、まくりで首位に立ってから、絶対に抜かれたくないという思いが強すぎて身体が固くなっていたと思います。冷静ではなかったので、その精神状態でこの先走り続けたら勝てなくなるだろうと反省しました。
今はその時に比べてだいぶ冷静にレース運びができています。
初1着を獲得したボートレース平和島との相性は?
いつも練習している地元水面なので、走りやすいです。
スタンドから1マークまでの距離が近いのもあって、スタートが速ければ外からでも勝ちやすいという感覚はあります。
今年に入って舟券に絡む回数が増えてきましたね。
失敗して抜かれる機会を減らそうと努力はしてきました。
例えば道中3着で走っていて、内側の選手からのプレッシャーに負けて外からの攻めに失敗して、小回りされて抜かれることが多くありました。
改善策としてターンで焦らず、着順をキープできるように気をつけています。あまり周りを気にしすぎると緊張してできることができなくなるので、自分で「こうすれば大丈夫」と予測しながら落ち着いて旋回するようにしています。
準優勝戦連続出場(一般戦)や、G3レース(徳山)出場と
ステップアップされています。
準優勝戦、G3レースだからと言って特に意識することはありません。
一走一走丁寧に走った結果、準優勝戦に乗れただけです。
ただ、G3レースの時は自分の力を過信し過ぎてボロボロでした。慣れている平和島や戸田に比べて、徳山は広くてスタートもターンも全然届かなかったですね…。
少しずつ旋回の技量は向上していると思いますが、メンタルが強くないとその技量が発揮できないのでダメですね。レースは8割がメンタル勝負です。
ボートレーサーを目指すきっかけは?
母がテレビでボートレーサーの特集を見て、やまと学校(現・ボートレーサー養成所)の体力試験に受かればボートレーサーになれると教えてくれました。
中学では勉強より運動の方が好きで得意だったので、簡単に体力試験で合格できると思い受験しました。結果、試験には7回落ちました。当然学科試験や面接もありますし、なめてましたね。(笑)
1次試験には5回目で受かりましたが、その後2次試験や3次試験でも落ちてしまい、8回目でやっと合格できました。
8回も受験とは、執念ですね。
特に辛くはなかったので諦めようとは思いませんでした。
受験の対策としてアマチュアボートレースで練習したり、面接の専門家にマンツーマンで指導をしていただいたりして、やっと合格できました。中学を卒業してから受験し始めて、高校と専門学校を経てやっと受かったので、合格まで4年程かかりましたね。それでも自分としては順調に進めていると思います。
やまと学校(現・ボートレーサー養成所)に入学していかがでしたか?
教官に怒られることが多くて、入学当初は下位グループに入ってしまいました。
なので最初は課業にも参加できなくて、ずっとみんなの課業を立って見ていることが多かったですね。そんな状況から抜け出すため、自分が一番自信を持っている体力を活かしてやる気をアピールしていました。それが功を奏して徐々に認められていったんだと思います。
残念ながらその頃の自分以外の下位グループのメンバーは全員辞めてしまいましたね。 先輩からは本栖研修所の方が厳しかったと聞いて、それに比べてやまと学校(現・ボートレーサー養成所)が少し楽なことに驚きました。
やまと学校(現・ボートレーサー養成所)で一番嬉しかったことは?
第1回リーグ戦で優勝できたことです。
それと同時に118期全員の目標だった「完全無事故」をこのリーグ戦で達成できたので、さらに嬉しかったですね。
一番悔しかったことは?
リーグ戦でフライングを切ってしまったことです。
平和島フレッシュルーキーとして意識していることは?
スタートで絶対に遅れないようにすること。
あとは面白いレースをしてお客さんに満足してもらえるように頑張るだけですね。
ライバルはいますか?
同期の宮之原、板橋(侑我)は特に意識しますね。
宮之原はボートが好きなんで、よくボートの相談などをします。 お互いのレースを見て話し合うこともあります。
特に負けたレースの時は、どうしたら良かったか、どうしたら勝てたかなど意見を聞きにいきますね。
自分からアドバイスすることはあまりないです。
憧れの選手はいますか?
瓜生正義選手です。
練習しに行った多摩川でお話しさせてもらったのですが、あれだけ強い選手なのに、穏やかな雰囲気でとても優しい方でした。
人柄がとても魅力的に感じました。
直近の目標は?
今期中にA級に昇格することです。
出場したいレースはありますか?
今は特にありません。
とりあえずA級にならないとわからないので、直近目標を達成してから考えたいと思います。
A級に昇格する目標に向けてやっていきたいことは?
ピットでの動きをもっと意識して、先輩に指摘される前に積極的に行動したいです。
レース中は安全な走りで舟券に絡んで、「栗城を買ったら間違いない」と思ってもらえるようなレースを見せたいと思います。
最後に一言
毎レース全力で走りますので、応援よろしくお願いします。