絶好調の毒島がBBC初代覇者へ
まずは今年のSGとPG1を制した選手から優勝者を探りたい。その筆頭は、今年もSG連覇(メモリアル、ダービー)を成し遂げた毒島誠(群馬)だ。ダービー優勝で賞金ランクトップに浮上し、グランプリのトライアル2ndステージ1号艇が決定的に。BBC初代覇者に一番近いのは間違いない。
吉川元浩(兵庫)も今年SG連覇(クラシック、オールスター)を飾ったひとり。賞金的に余裕ができた6月以降はやや停滞するが、年末決戦を前にリズムアップを図る。
グランドチャンピオンでSG初戴冠の柳沢一(愛知)、オーシャンカップ優勝で完全復活を遂げた瓜生正義(福岡)、さらにはSG初出場のオールスターでドリーム戦に選出され、レディースチャンピオンでは優勝した大山千広(福岡)も今年の顔と言える。ボートレース甲子園を制した今垣光太郎(福井)は、今年新設されたグレードレースの初代チャンピオン連覇を狙える唯一の存在だ。ヤングダービー優勝の永井彪也(東京)も勢いがある。
当地実績では、前述の瓜生と今垣にSG優勝歴があるが、グランプリ覇者の茅原悠紀(岡山)、SGもG1も優勝歴を持つ今村豊(山口)と濱野谷憲吾(東京)らも優勝候補に挙がる。11月末の平和島は向かい風が吹くことが多く、「まくり水面」の真骨頂と言える。その点では、スピード戦で圧倒する桐生順平(埼玉)、爆発力ある井口佳典(三重)、篠崎元志(福岡)が脅威に。攻め姿勢を貫く大上卓人(広島)も大会を面白くする存在だ。