群馬支部がホームとする桐生水面は、春には「赤城おろし」と呼ばれる強い追い風が吹き、冬になるとさらに風が強くなる上州名物の「空っ風」が吹き荒れる。とにかく荒れることで有名な水面だ。群馬支部に「波乗り上手」な選手が多いのはその影響が大きい。
　冬の平和島は強い向かい風が吹き、水面が荒れる。そのときこそ群馬支部の出番到来だ。毒島誠、山崎智也といったSG優勝の勲章を持つメイン級よりも、秋山直之、柴田光、久田敏之の方が荒水面はうまく乗る。水面が荒れていても1マークを迷いなく握っていくので、「アタマ」で突き抜けるシーンが多いのも特徴的だ。水面が荒れたら群馬勢は「アタマ」で買え。これが鉄則だ！

　今年のSGクラシックは3月に戸田で開催される。昨年は地元SG出場を目指し、埼玉支部が一丸となって出場権獲得を目指したが、権利を得たのは桐生順平と中田竜太の2名だけと残念な結果に終わってしまった。地区選の最大のテーマは「クラシックの出場権獲得」に他ならない。そして埼玉勢にとっては、この地区選が正真正銘のラストチャンスとなる。そういった意味では関東地区選手権が全国で一番「激アツ」なホットスポットだ。
　一番アツくて、一番気合が入っている埼玉勢は桐生、中田以外の出場権を持っていない全員が絶対に買いだ。予選、準優、そして優勝戦と、埼玉勢の舟券を最後までトコトン狙っていきたい。

　昨年はG1で2回優勝し、8年ぶりにSGグランプリに出場した濱野谷憲吾、惜しくもグランプリ出場を逃してしまった長田頼宗、当地G1V2の実績を誇る中野次郎ら、東京支部の「スリートップ」が中心となってシリーズをけん引していくのは間違いない。
　そして、1月の東京ダービーでひと際輝く走りを見せていたのが内堀学だ。昨年11月1日から東京ダービー終了に至るまで、50走以上レースを消化して持ち勝率は7.88と完全に「覚醒」した。そのレースを見ていた牧宏次が「内堀は完全に一皮むけたね。このまま突き進んでいくと思うよ。たぶん、10月のSGダービーに乗るんじゃないかな？」と太鼓判を押していたのも付け加えたい。まだ選手としての知名度が低く、配当的な妙味は十分にある。舟券としては最高の狙い目になりそうだ。