平成最後の賞金女王を決める「クイーンズクライマックス」が平和島で開催される。「黒いフライホイール」に変わった現モーターは過去に例がないぐらいに機力差が激しい。出場メンバーが手にする上位12基にも明確なパワー差があり、まずはトップ級のモーターを引き当てることが優勝への第一歩となる。
 平和島との相性を踏まえた上で優勝候補を挙げるなら、真っ先に思い浮かぶのが長嶋万記(静岡)だ。当地は過去5年で8節走り、6優出1優勝と相性は抜群、初のビッグタイトル獲得へ機は熟した。
 女子で唯一人住之江GPシリーズから転戦する小野生奈(福岡)や、昨年大会の覇者・遠藤エミ(滋賀)も女子戦ではスピードがケタ違い。Ⅴ争いを独走しても不思議ではない存在だ。
 今年はベテランの強さも光った。桐生レディースチャンピオンでワン・ツーフィニッシュの山川美由紀(香川)寺田千恵(岡山)に、完全復活を果たしたグレートマザー・日高逸子(福岡)も経験と技術を生かして上位争いに加わる。
 2年前の当地大会覇者・松本晶恵(群馬)と、優出2着の竹井奈美(福岡)もリズム良く走ることができれば、ベスト6圏内に食い込んでくるだろう。